社員ブログ

天井改修による劇場の音響測定を実施

天井改修は人が多く集まる施設では天井から、物が落ちると大変なので

ネットを貼って、落下物を極力なくす方式です。東日本震災後に建築基準法

が変わり大きな施設では耐震とともに天井の基準も変わりました。

物が落ちないように防護ネットを貼ると、音の反響、つまり残響時間が変わる恐れがあるので

音響測定をして、音響データを計測します。

ネットの穴の大きさは数センチの四角ネットが多いのですが、穴が大きすぎると

音響的には良いのですが、落下物が穴を通過してしまいます。

穴が小さいと音の反射が多くなり部屋の残響が変わってきます。

天井改修は半年以上かかる工事となります。壁や椅子なども同時に

改修することもあり、音響的には部屋の響きが変わってしまう事が多いのです。

 

そこで、天井改修前と改修後に音響データを測定して特に

残響時間を比較します。

写真のように残響時間は測定器で残響時間測定等を測定中します。


 

測定する為の音源は測定器から発生させて、

12面体スピーカでホール全体に音を出して、測定します。

下の写真です。

こうして測定して結果が以前とあまり変わらなければよいのです。

データは専門用語が多いので、グラフで表示します。

ほんの少し残響時間が変わっただけでも、演奏家や演奏者はホール

が変わったとわかってしまうのです。


12面スピーカは四方八方に音の出るスピーカです。

全方向に音のでるスピーカ